脱サラ起業で失敗する人の特徴

終身雇用、年功序列の時代が終わり、サラリーマンとしてキャリアをスタートさせた人にとって、キャリアアップのために転職を考えている人は少なくないはずです。

転職を選択する場合でも、別会社に就職するか、起業(スタートアップ)するかではこれもまた人生の大きな分かれ道になります。

今回の記事では、脱サラ起業を選んだ場合に、失敗しやすいタイプの人の特徴をまとめてみました。

 

 

自分は必ず成功すると思っている脱サラ起業は失敗する!

自分は成功できると信じ自らを鼓舞することは決して悪いことではありませんが、現実を知っておくことはそれ以上に大切です。

脱サラ起業にかかわらず、世の中では新しい会社が出来ては無くなるということが日々繰り返されています。いわゆる企業生存率というものですが、こんな数字をご存知でしょうか?

  • 1年:40%
  • 5年:15%
  • 10年:6%
  • 20年:0.36%

つまり、1年以内に半数以上が解散、5年後には85%が解散、10年後には95%以上が解散していることになります。

もちろん、借金がふくらんでの破産だけではなく、自らの清算なども含まれますので一概に「潰れた」と表現するのは適切ではないかもしれませんが、確率を見ると非常に厳しい数字ですよね。

「このビジネスは必ず成功する!」

誰しも失敗するために起業しているわけではありませんが、実際に成功するのはごくわずかであるという現実を念頭において、厳しい競争に負けないよう常に努力し続けることが大切です。

 

集客・営業の経験がない脱サラ起業は失敗する!

これまで、自分で新規のクライアントを開拓してきたという経験がない人は致命的です。いかに技術や経験があっても、起業した以上は自ら営業をしてクライアントを集め販売していかなくては商売になりません。

どんなビジネスでも売る相手を見つけなけれ商売になりません。

技術はアウトソーシングで補うことはできますが、営業はアウトソーシングはおすすめしません。それは、営業代行などを使って集客した場合、自社の商品やサービスというよりは、代行した人や会社の魅力などで集客できた可能性が高くなるからです。

起業を考えている人は、サラリーマン時代に、営業や集客に関する経験とノウハウを積極的に学んでおくと良いでしょう。

 

プレゼンテーションが苦手な脱サラ起業は失敗する!

たとえ、どんなに優れたサービスや商品のアイデアを持っていたとしても、それを自分ひとりでビジネスとして完結させることができる分野はごくわずかです。

多くの場合は、見込み客はもちろん、ともに携わらざるを得ないビジネスパートナーに対して、商品やサービスの良さを理解してもらう必要があります。

それは、言い換えればプレゼンテーション能力の高さということになります。

どんなに良いものでも、Aさんが売り込めば売れるが、Bさんが売り込めば全く売れないということはよくあることです。

プレゼンテーション能力に自信がない人は、仕事だけでなく私生活であっても、自分が考えていることを正しく分かりやすくアウトプットする習慣をつけるようにしましょう。

 

過去の顧客や、縁故を頼りにする脱サラ起業は失敗する!

起業した時点ではお客さんはゼロと言っても決して過言ではありませんが、そのことを理解して起業できる人はそれほど多くありません。

自分の知り合いに、起業をしたいと考えていることを伝えると多くの人は、

「いいね!応援するよ!」

と言ってくれます。

サラリーマン時代のクライアントでも、

「がんばってね!機会があったらウチも取引させてもらうからさ!」

と言ってくれます。

しかし、起業後にそれらのツテを期待していると間違いなく痛い目を見ます。知り合いは無責任に応援するよと言っただけですし、過去の顧客も、社交辞令で言葉を発しただけがほとんどです。

また、自分の両親や兄弟、親戚などをあてにする人もいますが、これも同様によく失敗する例です。

あなたが秀でて魅力的な人間であれば、付き合いをしてくれる人はいるかもしれませんが、基本的にはそれらには期待せず、新規開拓で勝負するという気概をもつように心掛けましょう。

 

自由になれると勘違いしている脱サラ起業は失敗する!

サラリーマン時代に安給料で朝から晩まで働かせられ、これ以上は我慢ができないといって時間的にも金銭的にも自由を求めて起業する人がいますが、それは大きな間違いです。

たしかに、起業すれば時間もお金もどのように使うかということは選択できるようになりますが、「自由には常に責任がともなう」ことを忘れてはいけません。

誰かに指示されることもなく縛られることもなく、「時間もお金も自由」と聞くと憧れる人もいると思いますが、脱サラ起業とは、これまで不自由なりにも会社が自分を守ってくれていた世界から、自由でありながら誰も守ってくれない厳しい世界へ足を踏み入れることなのです。

単に自由になれるという甘い認識を捨て、自分がすべての責任者になるという覚悟を持ち、望まなくてはとても生き残れません。

 

流行りの商品・サービスに手を出す脱サラ起業は失敗する!

サラリーマン時代に培った長年の経験や深い知識をもってしても起業して成功することは容易ではありませんが、いま流行りの商品やサービスで起業しようとするタイプの人はさらに難しくなります。

流行りには必ず終わりがあり、その周期は想像以上に早いものです。

また、流行りに乗って成功しているように見える企業でも、数年前から流行りそうなものを見極め、研究し、磨き上げて展開して成功しているのです。そのような企業は、常に新たな次の手を模索しているのです。

その分野に精通していないにも関わらず、安易に流行りに乗ろうとする起業方法はおすすめしません。

 

数字に弱い人の脱サラ起業は失敗する!

結局のところ、ビジネスは数字です。

いくらの売上があって、いくらの支払があり、いくら儲かるのかという計算がうまくできない人はやはりうまくいきません。

一見、とても儲かっているように見える店舗などでも、計算がきちっとできていないと赤字だったり、逆に、儲かっていないように見える会社でも計算がうまくいっていればきちっと利益が出ていたりするものです。

数字が苦手な人は、外注することで補うことはできますが、数字のことはすべて外注に任せて自分は一切把握していないというような人で成功している人は稀でしょう。

計算が苦手であっても、ある程度の計算や数字的なセンスがなければ会社経営はできません。苦手で済まさず、ある程度は克服できるように努力しましょう。

 

初期投資をかけすぎる脱サラ起業は失敗する!

起業とひとことで言っても、ビジネスは星の数ほどあります。

ビジネスと言っても、特に店舗を構えるビジネス(飲食店など)の場合、長年思い描いていた夢を実現するために、初期費用に糸目を付けず起業する人の多くは失敗します。

この理由は、初期費用をかけすぎるタイプの人は、お客さんに喜ばれる(選ばれる)ための投資ではなく、自分の夢を叶えるための投資をするタイプだからです。

「いかにお金をかけずに儲けを出すか」

これが商売の基本なのです。

例えば、

  • プランA:10万円の投資で100万円儲かる事業計画
  • プランB:1000万円の投資で200万円儲かる事業計画

このビジネスプランを比較すればプランAの方が優れているのは一目瞭然ですよね。

本来必要な投資と、利益に直結しにくい投資にお金を使うのは全く違います。起業時には目先の格好良さや、なんとなくで支出を増やしてしまいがちですが、長期的な視野を持って不要な投資はしないように気を付けましょう。

 

脱サラ起業で失敗しやすい人のまとめ

この記事にたどり着いた人の多くが「起業して成功したい」と思っていることでしょう。

しかし、起業して成功すること、つまり企業が利益を出し続け存続し続けることは想像以上に難しいことです。

とはいえ、インターネットが普及した現代では、ちょっとした知識・ノウハウがあれば初期費用を限りなく抑えて起業することも集客することも可能です。

初期費用を抑えることはリスクを軽減することなので、失敗したとしても自己破産など致命的にことにはなりにくく、気持ちさえ折れなければ次のビジネスをはじめられます。

実際に、多くの成功者は、数多くの失敗を糧に成功を掴んでいる人が多く、失敗そのものが致命的にさえならないように常に意識して起業準備や資金繰りをしていけば良いと思います。

今後、起業するということはそれほど特別なことではなく、ある意味でのスタンダードになっていく可能性もあります。ときに厳しい起業ですが、個人的にはビジネスマンとしても人間としても成長できる非常に良い経験だと思います。

一回きりの人生、自分のやりたいことを悔いなくやりきりましょう。